株式会社Godot(兵庫県神戸市、代表取締役 森山健)と欧州R&D拠点のGodot GmbH(ウィーン市、代表 鈴井豪)は、AI倫理の権威であるウィーン大学マーク・クーケルバーク教授と世界的クリエイティブ・文化機関であるアルス・エレクトロニカ・フューチャーラボとの共同開発事業「Collective Action Tech for Infectious Diseases(以下「CAT4ID」)」を始動しました。 

プロジェクトは、世界が直面する感染症の課題を「集団行動問題(Collective Action Problem)」の観点で捉え、行動科学、超個別最適化AI、センシング技術を活用した新しい解決策を提案します。 

感染症は、個々人だけではなく社会全体に影響を与える問題です。感染症の拡大を防ぐためにはフリーライダー問題を回避し、一人ひとりが必要な行動を心がける「集団行動」を促進することが重要になります。本プロジェクトでは、先端技術を倫理面に最大限配慮しながら駆使し、感染症の予防と対策における革新的アプローチを実現し、社会全体のレジリエンス向上を図ります。 

開発したプロトタイプは、世界最大規模のメディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ・フェスティバル2024」に出展する予定です。 

Godotは、今後もAIをめぐる世界最先端の動向を研究開発に取り込みながら、行動科学とディープテックで、世界の未解決の社会課題に挑戦していきます。 

マーク・クーケルバーク教授について 
マーク・クーケルバーク教授は、ウィーン大学哲学部のメディア・テクノロジー哲学の教授です。特にAIやロボディクスの倫理を専門とし、High Level Expert Group on Artificial Intelligence for the European Commissionなど数多くの委員を歴任しています。著書『AIの倫理学』(丸善出版)や『自己啓発の罠: AIに心を支配されないために』(青土社)は日本でも邦訳出版されています。 
https://philtech.univie.ac.at/team/mark-coeckelbergh

アルス・エレクトロニカ・フューチャーラボとは 
アルス・エレクトロニカ・フューチャーラボは、オーストリアのリンツ市に拠点を置くメディア・アートの文化機関アルス・エレクトロニカの研究開発部門です。1996年からアート、テクノロジー、社会についての研究開発を進め、人工知能、ロボット工学、メディア建築、インタラクティブ技術、新しい美学やスウォーム・インテリジェンスなど最先端領域に着目し、まだ見ぬ未来へのシナリオを実験的に具現化してきました。アルス・エレクトロニカ・フューチャーラボは、その最先端研究の成果を社会に向けて発信し、未来についての議論を深める活動を展開しています。 
https://ars.electronica.art/futurelab/de/ 

【本件に関するお問合せ先】 
株式会社Godot 
担当者:鈴井 
連絡先:contact@godot.inc